めんどくさいを楽しむ暮らし(闘う高齢者)

シニアの生活を模索しています。めんどくさがりなので、どうすれば動けるようになるかが課題です。暮らしの工夫やちょこっと愚痴も発信したい

大物を編むときの目印

なぜ目印をつけないの?
始めの頃は生意気だったのか、あまり目数だの段数だのは気にしないで編んでいた。
レシピは参考にするけれど、目数なんて、模様を数えればわかるし、段数もしかり。
とにかく面倒くさかったんだと思う。それがベテランらしくて自分なりにかっこよかった。
しかし、失敗は多い。

ネットをやり出した頃に、編み物の先生をしている方のブログを読む機会があった。
婦人用の帽子の編み方を丁寧に写真でアップされていた。
こまごまと段数リングが付けられていて、、、、ちょっとショックだった。

目印を付けないのがベテランだと思っていた私の、みょうちきりんなショック。

おかしいじゃない。
洋裁するときだって糸印はたくさん付けるでしょう。付けるほど安心で、細かくきれいな作品ができる。だから目印が少ないのがベテランだなんて。おかしい。
母は洋裁を生業にしていたが、大雑把な性格で糸印もちょこん、ちょこんと要所だけにしかつけなかった。

たぶん、大雑把な母の性格を引き継いでいたんだと思う。

目印を付ければ便利なのだ
それからは段数リングや目数リングを糸に替えて、こまめに付けるようになった。
空で覚えた模様であっても、模様の区切りに小さい糸印を入れるようにもなった。
やってみれば、付ける時は面倒でもそのあとは目数や段数をいちいち数えなくても、糸印を数えて大雑把に段数を割り出すこともできる。
大物を編むときは便利だ。

手芸店で講師をするようになって、ここではあまり大物は教えたりしないが、靴下カバーや手袋、バッグなど、小物を教えたりする。

ちょっと編み方を知っているという人ほど、印をつけない。
あの頃の私だ、と思う。
目印すると便利だと教えても面倒なのか、慣れないと編みにくいのか、すぐに外してしまう人もいる。

そうなんだなぁ。
失敗してみて、初めて分かる事は多い。ここで絶対に印つけると教え込まなくても、いつかこれは便利だ、と気づいて下さるかもしれない。

ベテランほど、印つけるんですよ。
こんど、そう教えてみようかしら。